沖縄アクターズスクール出身で、1992年にスーパーモンキーズというグループでデビューした安室奈美恵さん。
そんな安室さんがその後ソロデビューし、大ブレイクした理由についてまとめました。
安室奈美恵のソロデビュー当時のエピソード
小室哲哉プロデュース曲を初披露
安室奈美恵さんはソロデビュー当時、1995年8月19日・26日に開催された『avex dance Matrix '95 TK DANCE CAMP』に出演。
「伝説のライブ」とも言われた同イベントでは、初の小室さんプロデュース曲「Body Feels EXIT」を披露しました。
当時の安室さんのインタビューでの発言がこちら。
「小室さんプロデュースがスタートするんだなと。今この会場にいるみなさんを相手に、私は小室さんの楽曲でどう進めばいいのかっていうのが恐怖もありプレッシャーもありで……本当にがむしゃらでした」
『平成史スクープドキュメント 安室奈美恵 最後の告白』(NHK)より
安室さんがソロデビューした1995年には、8月に「globe」、9月に「華原朋美」と、小室哲哉プロデュースのアーティストが次々にデビュー。
そんな中、安室さんは「スターになりたい」という希望と「ヒットを出さなければ」というプレッシャーを同時に抱えていたのかもしれません。
アルバム「SWEET 19 BLUES」が大ヒット
安室奈美恵さんは1995年に、小室哲哉プロデュース第一弾のオリジナルアルバム「SWEET 19 BLUES」を発売。
当時19歳だった安室さんの等身大の気持ちを歌った楽曲を集めた同アルバムは、同世代の若者を中心に絶大な支持を集めました。
結果、売上336万枚を記録する大ヒットに。安室さんは一気にスターダムを駆け上がっていきます。
安室奈美恵がブレイクした理由
アイドルの枠を超えた実力が話題に
安室奈美恵さんがソロデビューした1995年頃、音楽業界では実力派アーティストが次々にヒットを連発。
歌唱力が高すぎない女性アイドルが簡単な振り付けを踊る、いわゆる「アイドル」ブームが下火になっていたのです。
そこに抜群の歌唱力とダンススキルを持つ安室奈美恵さんが登場。アイドルの枠を超えた実力とオーラに一気に注目が集まりました。
歌いながらガッツリ踊るアーティスト
以前はアイドルが簡単な振り付けを踊る程度のものだったのが、安室さんの登場によりダンスのレベルが一気に底上げされることに。
かわいらしい笑顔を浮かべながら簡単な振り付けを踊るというのではなく、口パクもせずがっつり踊るスタイルです。
10代の頃はとにかく「カッコいい女性」を目指していたという安室さん。当時は笑顔よりも鬼気迫る表情が多く、それもまたかっこよかったです。
男ウケより女ウケ?
また、当時はよく「私は女の子担当だから」と語っていた安室さん。
自立した女性像や媚びないオーラを10代にしてまとう安室さんに、女性たちから憧れのまなざしが集まったのでしょう。
また、男ウケを狙っていないからこそ、若い女性たちから「安室って、いいよね!」と、支持されやすかったのかもしれません。
導入剤追加したけど
— little (@little07138766) April 29, 2021
眠れない、毎日朝方まで
起きてる。無理に眠らず起きています😅
昔、安室ちゃんパンツスーツ多かった。男前‼️似合うな。 pic.twitter.com/0ZAA6Y1He3
スタイリッシュなパンツスーツを着て、髪をかきあげながらがっつり踊る姿は、女性から見ても惚れ惚れします。
今や安室さんは男性にとっても憧れですが、当時の男性たちはそのパワフルさに、圧倒されてしまったのかもしれません。
まるで黒船?海外アーティストっぽさがウリ
安室奈美恵さんは、沖縄出身ならではのハーフのような容姿でも注目を集めました。
それに加えて、海外アーティストをイメージさせるような本格的な歌とダンス。
清楚系アイドルが幅を利かせていた中に、まるで黒船が到来したような衝撃を与えたのです。
「閉塞感」を打破する強いメッセージ
安室奈美恵さんがデビューした1995年は、バブル崩壊による不景気で、社会全体に不安が広がっていた時代でもありました。
「閉塞感」という言葉が流行語大賞にもなった当時、安室さんの楽曲歌詞には「膝を抱えて動けなくたって」などといったフレーズも。
閉塞感を抱える気持ちに寄り添いつつも、そこを打破していこう!というメッセージを発信しました。
そんな不安定な時代に、安室奈美恵さんというガッツリ歌って踊るパワフルな女性アーティストの登場は、活力となったはず。
裕福ではない家庭に育ち、苦労を経験した安室さんだからこそ、メッセージ性にさらに説得力がプラスされたのかもしれません。
美人キャラよりファニーフェイス?
安室さんが登場する少し前、芸能界では顔立ちの整った女優さんたちが注目を集める「美少女ブーム」が起こっていました。
一方、安室さんは美少女ではあるものの、整いすぎているという感じではなく、どちらかというと個性的な”ファニーフェイス”。
言動も気取った感じがなく、同年代の女性たちに「ああなりたい」と思わせる憧れと親近感が混ざった感情を抱かせたのでしょう。
それがのちの社会現象となる「アムラーブーム」を巻き起こすのです。
女子高生ブームの火付け役に
安室さんの登場により、街には彼女のファッションを真似る「アムラー」が急増。
彼女たちはたびたびテレビや雑誌などのメディアで特集され、社会現象になりました。
彼女たちの多くは女子高生で、この「アムラーブーム」をきっかけに、「女子高生ブーム」にも火が付きました。
流行を作る女子高生たち
安室さんが登場する前は、どちらかというと「女子大生ブーム」のほうが幅を利かせていたんですね。
安室さんが登場してからは女子高生が流行りを作る時代になり、彼女たちの間で人気のファッションやアイテムが特集されるように。
「JKブランド」という言葉がありますが、安室さんの活躍がなければそういった概念さえ生まれていなかったかもしれません。
CD・カラオケの大流行
平成に入ってから、音質や使い勝手の良さから、CDが爆発的人気に。ドラマやCMのタイアップ曲はたびたびミリオンセラーを記録しました。
ドラマやCMのタイアップとなった人気曲はカラオケでも多く歌われ、CDの売り上げも伸びる傾向がありました。
また、当時は通信カラオケの登場により、カラオケが大流行した時代です。
安室奈美恵さんの楽曲もまた、数々のタイアップがつき、カラオケでも爆発的な人気となったのです。
若い女性を中心の多くの人たちが、「私も安室ちゃんみたいにカッコよく歌いたい!」と、こぞって安室さんのCDを購入したのです。
安室ちゃんありがと。
— cocoDM (@geummi44) September 16, 2018
私の8cmCDコレクション。 pic.twitter.com/T0BZRu7KnQ
生き方が女性たちの共感を生んだ
安室さんがデビューする10年前である1985年、「男女雇用機会均等法」が制定されました。
その影響もあり、安室さんのデビュー当時は多くの女性たちが「キャリアを選ぶか、出産を選ぶか」という選択を迫られていました。
そんな中、1997年に結婚・妊娠と1年間の産休を発表した安室さん。仕事と子育てを両立するという選択が、多くの女性たちの共感を呼びました。
まとめ
今回は、安室奈美恵さんのソロデビューのきっかけや、彼女が大ブレイクした理由についてまとめました。
アイドル歌手としてでなく、海外アーティストばりの実力派アーティストとして、一気に知名度を上げた安室さん。
カリスマ性と同時に等身大の魅力も持つ彼女だからこそ、多くの女性の共感を呼び、憧れとなっていったのでしょう。
安室奈美恵のプロフィール
名前:安室奈美恵(あむろなみえ)
生年月日:1977年9月20日
年齢:46歳
血液型:O型
出身地:沖縄県那覇市
身長:158cm
体重:40㎏
スリーサイズ:B75-W58-H84
職業:歌手、ダンサー
1992年9月にスーパーモンキーズのメンバーとして東芝EMIよりメジャーデビュー。
1995年にavex traxよりソロデビューし、2018年9月をもって芸能界を引退した。
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