1992年に芸能界デビューし、2018年9月に芸能界を引退した安室奈美恵さん。
日本を代表するスターとして注目を集めてきた安室さんですが、週刊誌などマスコミが嫌いだったことでも知られています。
今回は、そんな安室さんのマスコミとの闘いの歴史や、安室さんがマスコミを嫌ってきた理由について考察しました。
安室奈美恵とマスコミ（週刊誌）の闘いの歴史
2008年6月 息子との写真を掲載される
安室奈美恵さんは週刊誌「週刊女性」の2008年6月10日号にて、息子さんと一緒にいる様子をスクープされました。
記事には安室さんが息子さんと並んで歩く写真や、コンビニで買い物している様子の写真などが掲載されたのです。
週刊誌に損害賠償2200万円を求める
これに対し、安室さんは「プライバシーを侵害された」と大激怒。「週刊女性」側に損害賠償を求めました。
安室さんが「週刊女性」の発行元である「主婦と生活社」側に求めた損害賠償は、計2200万円にものぼります。
安室さんは弁護士を通じて「私生活をさらされることを欲しない」と主張し、東京地裁に提訴したそうです。
息子さんの存在があったからこそ、アーティストとしての活動も乗り越えてこれたと語っていたこともある安室さん。
そんな大切な息子さんが世間の目にさらされることに強く警戒するのは、不思議ではありませんよね。
2009年3月19日 出版社と和解
その後、安室さんは「今後長男の写真を掲載しない」という条件で、出版社「主婦と生活社」と和解。
和解金の支払いはないものの、安室さんにとっては息子さんのプライバシーを守ることが第一優先だったのでしょう。
2008年6月に写真が掲載され、2009年3月19日に和解ということで、やや長い間裁判が続いていたことがわかります。
「再ブレイク」の裏側での苦悩
2008年はベストアルバムがミリオンセラーを記録するなど、安室さんの「再ブレイク」が話題になった年でもあります。
華々しい活動の裏側では、週刊誌との闘いなど、葛藤もあったのかもしれません。
2014年8月 事実無根の交際記事を出される
安室奈美恵さんは2014年8月に、週刊誌『女性セブン』により2週にわたって事実ではない内容の記事を出されました。
記事では安室さんの事務所独立騒動についてと、それに関わる男性と不倫関係にあるという内容が報じられていました。
その男性は有名なイベントプロモート会社の代表の男性で、安室さんはその男性から洗脳を受けているとまで報じられたのです。
2017年7月「小学館」に損害賠償を求める
安室奈美恵さんは2017年7月に、2014年8月に掲載された記事に対し、「名誉を傷つけられた」と主張。
記事を公開した週刊誌『女性セブン』の発行元の「小学館」に、計1億1000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めました。
「強い不快感と不安を覚えた」
事実ではない記事により名誉を毀損されたことで、「強い不快感と不安を覚えた」とも語っていた安室さん。
仕事に関する話をしていただけなのに不倫関係にあるなどと報じられては、たまったものではありませんよね。
2018年4月 出版社側が謝罪
2018年4月、出版社「小学館」は『女性セブン』の記事が事実でなかったことを認め、安室さん側に謝罪しました。
「小学館」は2016年1月にも同じ記事に関して謝罪コメントを発表していましたが、改めて安室さん側に謝罪を表明することとなったのです。
しかし、『女性セブン』はその直後の2016年9月8日号で、安室が長男と並んで歩いている様子を無断で撮影し掲載しています。
なぜ何度も事実無根の記事を出したのか？
過去に謝罪コメントを出していたのに、どうして同じような事実無根の記事を発表するのか、疑問に思う方もいるかもしれません。
どうやら週刊誌の報道は一般的に損害賠償が1000万円前後になるケースが多く、訴えられる前提で記事を出すこともあるようです。
損害賠償で失うお金よりも、記事を出すことで得るお金の方が大きいからそれで良いということでしょうか。
お金を生み出すためにはそのようなやり方も仕方がないのかもしれませんが、読者からの信頼を失ってしまう可能性もありますよね。
安室奈美恵ファンの反応は？
もともと週刊誌の報道については、安室さんのファンの間では「事実なわけがない」と疑いの声が多かった印象です。
しかし、安室さんが訴訟を通して改めて記事の内容を強く否定したことで、安堵したファンも多いかもしれません。
安室さんがマスコミに対し厳しい対応を取ってきたのは、応援してくれているファンのためというのも大きいかもしれませんね。
2018年9月 取材自粛要請を発表
安室奈美恵さんは引退直前の2018年9月11日に、公式サイトを通じてマスコミに「お願い」とする文書を掲載しました。
当時は同年9月16日に安室さんの引退が控えていたことで、安室さんの家族や関係スタッフには連日取材が続いていたそう。
沖縄の安室さんの自宅に押し掛けられたり、安室さんの姪っ子が待ち伏せされて取材されたこともあったそうです。
安室さんの関係スタッフの方たちの携帯や職場に取材が来ることもあり、安室さん側がついに訴えを出したのです。
「私はこれ以上、家族を怖がらせたり、関係スタッフの方々に迷惑をかけたくありません」と語っていた安室さん。
家族やスタッフに対する過度な取材を止めるよう呼びかけました。
弁護士に依頼し、訴えると公言
安室さんは2018年9月10日にもメディアに対し、自身のFacebookからも取材自粛要請を出していました。
「これ以上追い掛け回すようであれば、専属弁護士に依頼し、訴える」と公言したのです。
プライバシー侵害や名誉棄損に繋がる記事が掲載された場合、一般私人への権利侵害行為として法的措置を講じると主張しました。
引退後は週刊誌側も取材に慎重に？
このような要請が出されたことで、週刊誌側にとっては、取材をするリスクが高まったようです。
とりわけ安室さんのプライベートにかかわる内容を暴露した場合は、裁判で負ける可能性も高いためです。
裁判に負けると多額の賠償金を支払う義務も生じてくるため、週刊誌側も徹底して取材を行わないようにしているのかもしれません。
安室奈美恵が週刊誌（マスコミ）を嫌う理由
私生活を多く語らないタイプであるため
もともと週刊誌を嫌っていたという安室さん。様々な憶測で記事を書かれてきたことに対し憤りを感じていたそうです。
引退前に公開された『hulu』のドキュメンタリーでも、マスコミを警戒するようなふるまいをしている様子が映っていました。
安室さんが『hulu』のスタッフさんを、週刊誌の関係者と勘違いしてしまったのです。
はじめはかなり警戒心が強い様子でしたが、『hulu』のスタッフさんだとわかった途端に安堵の表情に変わりました。
安室さんは私生活について赤裸々に話すタイプではないですし、マスコミに対する苦手意識は人一倍強かったのかもしれません。
人情のある性格であるため
普段は物腰柔らかな印象ながら、週刊誌に対しては徹底的に闘う姿勢を見せてきた安室さん。
自分だけでなく家族や周りの人たちを巻き込むとなると、黙ってはいられなかったのかもしれません。
もともと震災時には寄付を行うなど、人情のある方であることでも知られる彼女ならではの行動という感じもします。
一般人として静かに暮らしたいため
もともと芸能界そのものと言うよりも、歌とダンスがただ好きだったという印象がある安室さん。
だからこそ、一般人になってからは「マスコミに追われたくない」という気持ちが強かったのかもしれません。
表舞台から完全に撤退？
先日はストリーミング配信ですら配信を停止し、公式Youtubeチャンネルも削除してしまった、安室さん。
完全に表に出ることをやめている姿を見ると、芸能界に固執している感じは微塵も感じられませんよね。
今まで散々注目を集めてきた安室さんですし、引退後はとにかく一般人らしく過ごしたいと思っているのかもしれません。
まとめ
今回は、安室奈美恵さんと週刊誌（マスコミ）との闘いの歴史や、安室さんがマスコミを嫌っている理由についてまとめました。
もともと注目されたくて芸能界を目指したというより、歌とダンスが好きで歌手を目指したという印象がある安室さん。
だからこそ、アーティスト活動とは関係のないプライベートの部分で過度に注目を集めることは、本意ではなかったのかもしれませんね。
マスコミからの度重なる報道が、安室さんの引退に影響を与えたかは定かではありません。
しかし、一安室奈美恵ファンとしては、安室さんが引退後にのんびりとした生活を送ることができていたら嬉しいなと感じます。
安室奈美恵のプロフィール
名前：安室奈美恵（あむろなみえ）
生年月日：1977年9月20日
年齢：45歳
血液型：O型
出身地：沖縄県那覇市
身長：158cm
体重：40㎏
スリーサイズ：Ｂ75-Ｗ58-Ｈ84
職業：歌手、ダンサー
事務所：stella 88
1992年9月にスーパーモンキーズのメンバーとして東芝EMIよりメジャーデビュー。
1995年にavex traxよりソロデビューし、2018年9月をもって芸能界を引退した。
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