平成のカリスマ的な歌姫として、様々な流行を生み出してきた安室奈美恵さん。
彼女は90年代に「アムラー」ファッションを流行させ、社会現象を巻き起こしました。
そんな安室奈美恵さんが流行らせたファッションや、アムラー現象について詳しくご紹介していきます。
「アムラー」現象について
日本中の女子高生がアムラーに?
安室奈美恵さんがブレイクした90年代、安室さんのファッションを真似た「アムラー」の女の子たちが街に溢れました。
安室さんが歌手としてブレイクしたのは94~95年で、アムラー現象が起こったのは96~97年ごろ。
安室さんはモデル出身ではありませんが、歌手としての人気が爆発したことで、彼女のファッションを真似る人が一気に増えたのです。
アムロちゃんみたいになりたい!
10代にして一世風靡した安室奈美恵さんは、同年代をはじめ多くの女の子たちの憧れの的に。
「アムロちゃんみたいになりたい!」と、当時の若い女の子たちは安室さんのファッションや髪型、メイクまでこぞって真似しました。
「安室ちゃんがそうしているから、自分もしたい」と思わせる、圧倒的なカリスマ性があったことがわかりますね。
続いて、「アムラー」ファッションがどんなファッションだったのかを詳しくご紹介します。
アムラーファッションってどんなもの?
コギャルファッションの走り
のちのコギャルブーム、ギャルブームの走りになったとも言われる「アムラー」ブーム。
渋谷109は今やギャルの聖地ですが、当時は「アムラーの聖地」とも言われていました。
安室奈美恵さんご自身も10代の頃からよく渋谷109でお買い物されていたそうですよ。
ミニスカート
また、安室奈美恵さんのファッションで特徴的なのが「ミニスカート」。
アムラー現象が起こったことで、街にはミニスカを履いている女の子たちが一気に増えました。
安室奈美恵さんのすらっと長くて引き締まった脚に憧れる女の子たちは多かったことでしょう。
厚底のロングブーツ
安室奈美恵さんがブレイクした当時、ミニスカートに厚底ブーツというスタイルが大流行。
オシャレなだけでなく脚を長く細く見せることができるコーディネートでもあり、多くの女性たちがこぞって真似しました。
ハイブランドに109ブランドを合わせるスタイルを提案したのが、安室さんの厚底ブーツだったのです。
当時は「エスペランサ」のブーツとのミックスコーデを楽しむ人も増え、トレンドを109に吹き込みました。
安室さんが10代から20代になると、厚底ブーツはニーハイブーツへと変わりましたが、ブーツは彼女のトレードマークとなりました。
ルーズソックス
「アムラー」ファッションを語る上で欠かせないのが、「ルーズソックス」。
海外などでもルーズソックスは流行り始めていましたが、アムラー現象が起こったことで日本でのルーズソックス人気が爆発。
普通のソックスの女の子もいたものの、当時の女子中高生はルーズソックスを履いていない方が珍しいほどだったとか。
茶髪がブームに
まさにアムラー時代の安室ちゃん♡好きだなー♡細眉に茶髪。この時代に今の年ならなぁー(´._.`) pic.twitter.com/HBnPu4lHGF
— . (@ki_916o2rbcskn) October 21, 2013
アムラーブーム以前は黒髪が普通でしたが、安室さんの登場により、茶髪がブームに。
校則では茶髪禁止の学校も多いため、あまりにもブームになったことで、先生方はちょっと頭を抱えていたかもしれませんね。
メッシュ&サラサラヘアも憧れの的に
安室さんは途中から、茶髪にメッシュを何色も入れた髪色にしていたことも。ストレートのロングヘアも憧れの的となりました。
クオーターである安室さんはもともと髪色が明るく、幼い頃から周りの友達に羨ましがられていたようですよ。
小麦肌
安室奈美恵さんの登場により肌を黒く見せることがブームとなり、「黒ギャルブーム」も起こりました。
安室さんは地黒と言われており、日サロに行っていたかはわかりませんが、多くの女の子たちは日サロで日焼けをしていました。
アムラー現象により安室さんの真似をする人がこぞって日サロに通い始めたのが、黒ギャルブームの始まりだったそうです。
黒ギャルブームの走りに
また、もともとの肌よりも暗い色のファンデーションを使って、肌を黒く見せる女の子も多かったとか。
安室さんの登場以降、ギャル雑誌の読者モデルの女の子たちも「黒ギャル」の子たちが増えましたよね。
安室さんはギャルといえば日焼けというイメージを定着させた1人であると言えるでしょう。
— ダイセン (@specialdaisen) June 3, 2020
チョベリバ、アムラー、プリクラ、ルーズソックス、ガングロ、egg、ヤバ、超ウケる。 pic.twitter.com/YF46XBGT8T
細眉メイク
「アムラー」の女の子たちのメイクは、細眉メイクが主流。
それまでは自然な太眉が人気でしたが、安室さんがきっかけで一気に細眉ブームとなりました。
雑誌では安室さんの眉毛になれる「テンプレート」が付いていたこともあったとか。
90年代半ばに細眉にした日本女性の眉が生えなくなってしまったのは、まさに彼女の影響だとも言われています。
当時のティーンの女の子たちは、学校で眉を抜き合ったりすることもあったそうですよ。
眉毛メイクにとことんこだわる
安室さん自身、眉毛にはかなりのこだわりがあり「眉毛がうまく描けないとその日1日機嫌が悪くなる」と語っていたことも。
メイクさんにお願いするのではなく時間をかけて自分でメイクをしていたと言いますから、かなりのこだわりがうかがえますよね。
アムラー全盛期はとにかく細眉と縁取りリップが主体でアイメイクにはさほど重きをおいていない時代。私は当時からマスカラ大好きだったけど奈美恵本人もマスカラは好きじゃないって言ってた。浜あゆが出てきてから空前のデカ目メイクブームが到来。ギャルのチークもカリスマ店員が出てきてからだった pic.twitter.com/vnEjiLusMH
— たたかうアスカハニー (@sswd56) December 10, 2017
濃いめの口紅
安室奈美恵さんの影響で、暗めの色を使った大人っぽいメイクが10代の女の子たちの間でブームになりました。
安室さんのように大人っぽく見せようと、女の子たちはベージュなど濃いめの口紅を真似していたのです。
「大人の女性」への憧れ?
安室奈美恵さんの真似をしていた「アムラー」たちは、その多くが女子高生。
まだ大人と子供の狭間にいた彼女たちだからこそ、媚びない「大人の女性」という雰囲気のメイクに憧れたのかもしれません。
「アムラー」はなぜ大流行したのか?
ふと気になって90年代アムラーの可愛い写真探してたんだけど、「最近の韓国ファッション」に見える不思議! pic.twitter.com/9sp5HVqCvA
— 462(はよん)✿ (@hasyk_) November 24, 2020
すでに流行り始めたファッションだった
アムラーが広まる少し前、コギャルファッションやサーファーファッションが流行り始めていました。
もともと女子高生の間で流行り始めていたそれらのファッションを安室さんが取り入れたことで、流行にさらに火が付いたと言われています。
「私がみんなを真似してる」
当時のインタビューで安室さんは自分がみんなのお手本、というよりも「私がみんなを真似してる」と語っていました。
安室さんにはもともと流行をキャッチするセンスがあり、彼女の影響力が相まって流行をさらに広めることとなったんですね。
真似しやすいファッションだった
もともと流行り始めていたのに加え、真似しやすいのも特徴だった「アムラー」ファッション。
ルーズソックスは制服の一環ですし、ミニスカは制服を短くすればいいため、プラスのお金もあまりかかりませんよね。
金銭的にも日常に取り入れやすいファッションで、すぐに真似できる点も、アムラーファッションが流行った理由かもしれません。
メディアがブームを加速させた
皆さん 今日も一日お疲れさまでした
— 古着屋大和 (@TKNRWorLD) February 20, 2023
🍻#安室奈美恵#安室ちゃん#アムラー#90年代#バーバリー#古着屋大和 pic.twitter.com/993hwUAdI7
90年代は特にテレビや雑誌の影響力が圧倒的で、「アムラー」ファッションはたちまち社会現象となりました。
当時は夕方のニュースで安室さんのファッションを真似る「アムラー」への街頭インタビューが、毎日のように流れていたのです。
「カリスマになりたい」女の子たち
ファッション誌でも「アムラー」特集は多く、そこから「カリスマ女子高生」と呼ばれるちょっとした有名人の子も生まれたようです。
当時の雑誌は影響力が強く、そこからカリスマショップ店員・美容師、読者モデル、さらにはテレビスターも生まれました。
一般の女の子たちの「私も目立ちたい!有名になりたい!」という感覚も、「アムラー」ブームにより勢いをつけたのかもしれません。
今のように情報も多様化しておらず、多くの人たちが一つの流行を追うという構図にもなりやすかったという背景もあるでしょう。
「安室奈美恵」本人のカリスマ性
ブレイク当時はまだ10代でしたが、堂々としたオーラを放ち、圧倒的なカリスマ性を誇っていた安室奈美恵さん。
日本人離れしたスタイルに、海外アーティスト並みの圧倒的な歌とダンスのスキルが一気に注目を集めました。
当時の芸能人に安室奈美恵さんのような方はなかなかいなかったことから、一気に同年代の女子高生たちの憧れとなったのです。
たまごっちが人気になったり白色がブームになったのもHEY!HEY!HEY!の安室奈美恵のトークがきっかけの一つだったって言われますよね pic.twitter.com/5ydt480zPe
— 19-885 (@19_885) July 16, 2021
ファッションのみならず、安室さんが『HEYHEYHEY!』で「たまごっち」を紹介したら即完売になったことも。
メディアの力の凄まじさに加え、安室さん本人の影響力がとにかく大きかったことはいうまでもありません。
親近感のあるキャラクター
安室さんが圧倒的なカリスマ性と、親近感のあるキャラクター性を両立していたことも、多くの人に真似された理由だったかもしれません。
モデルのような抜群のスタイルながら、身長は意外にも158cmと平均的。発言内容も自然体で天真爛漫。
だからこそ、「私も努力すれば安室ちゃんみたいになれるかも」と思った女の子が多かったのかもしれませんね。
「手が届きそうで届かない」スター性
身長が170cm近くあるようなスーパーモデル体型であれば、なかなか真似しようという発想にはなかなかなりにくいですよね。
安室さんが流行させた底上げの「厚底ブーツ」も、身長が高すぎないがゆえにフィットした部分もありそうです。
届きそうで届かない存在は、スターの要素の1つと言われていますが、安室さんの身長も、アムラーブームのきっかけの1つかもしれません。
媚びないスタイルが魅力
10代の頃はとにかく「可愛い」より「カッコいい」を目指してきたという安室奈美恵さん。
「私は男の子ウケより女の子ウケ」と語っていたこともあり、とにかく媚びないスタイルを貫いていました。
10代の女の子であれば周りに流されてしまう子も多いでしょうが、安室さんは一貫して自分のスタイルを貫いていたのです。
そんな芯のある内面的なカッコよさも、多くの女の子たちに支持される理由だったかもしれませんね。
日付変わって、今日はa walk in the parkの発売日です💿🎶
— Route_738 (@Route_738) November 26, 2022
印象に残っているのは、TV歌唱の時、パンツスーツでかっこよく歌い踊る安室ちゃん❤
“冬のポケット リップクリーム 貸してあげたね かわいかったね”の歌詞部分が得に好きです😌https://t.co/uHLMhaHlbW
#安室ちゃん
#安室奈美恵 pic.twitter.com/9cPNaLgCdl
コンプレックスを武器にした?
ヘルシーな小麦肌や日本人離れした顔立ちは、安室さんの魅力でもありますが、それは彼女のコンプレックスでもあったかもしれません。
なぜなら安室さんがデビューする前は、黒髪にナチュラルメイクのアイドルたちが人気を誇っていた「アイドル全盛期」だったのですから。
もし安室さんがコンプレックスを抱えていたとしたら、それを個性として活かし、芸能界に新たな風を吹き込んだと言えるでしょう。
まとめ
今回は、安室奈美恵さんが流行らせたファッションや、アムラー現象についてまとめました。
安室奈美恵さんの歴史を語る上で欠かせない「アムラー」現象ですが、これほどのムーブメントを起こした人はなかなかいないですよね。
「アムラー」ブームはメディアの力だけでなく、彼女の圧倒的なスター性やセルフプロデュース力のなせる業だったといえるでしょう。
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安室奈美恵のプロフィール
名前:安室奈美恵(あむろなみえ)
生年月日:1977年9月20日
年齢:46歳
血液型:O型
出身地:沖縄県那覇市
身長:158cm
体重:40㎏
スリーサイズ:B75-W58-H84
職業:歌手、ダンサー
事務所:stella 88
1992年9月にスーパーモンキーズのメンバーとして東芝EMIよりメジャーデビュー。
1995年にavex traxよりソロデビューし、2018年9月をもって芸能界を引退した。